【毎日書評】人生をよりよく生きるための成功哲学、偉人オリソン・マーデンのことば（ライフハッカー・ジャパン）

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本書の著者オリソン・マーデンは自己啓発の先駆者として知られるアメリカの成功哲学者で、19世紀末から20世紀初頭にかけて約30年間にわたり作家として活動しました。本書はその思想の真髄をわかりやすく伝えるために、未邦訳の著作も含めて膨大な作品群から名言を抜粋し、超訳というかたちで簡潔にまとめたものです。（「はじめに　偉人オリソン・マーデンについて」より） 『人生を最大限に生きる』（オリソン・マーデン 著、弓場 隆 訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン）について、編訳者はこのように記しています。 マーデンは1924年に74歳で亡くなるまでに、約50冊の著作を残したそう。ちなみに成功哲学とは、人格形成を通じて物心両面で豊かな人生を送ることを提唱する実用的なカテゴリーです。 多方面で高い評価を受け、政界ではセオドア・ルーズベルト大統領やイギリスのウィリアム・グラッドストン首相、さらに産業界ではトーマス・エジソンやヘンリー・フォード、思想界ではナポレオン・ヒルやデール・カーネギー、日本では松下幸之助（パナソニック創業者）や稲盛和夫（京セラ創業者）らに強い影響を与えたのだといいます。 本書は偉人オリソン・マーデンが100年以上も前に打ち立てた成功哲学のエッセンスを凝縮したものですが、その思想は普遍的な処世訓として現代人にも示唆に富んでいるように思います。（「はじめに　偉人オリソン・マーデンについて」より） そんな本書のII「粘り強く努力する」のなかから、仕事に臨む際にも役立ってくれそうなことばをピックアップしてみることにしましょう。

あともう少し粘る

多くの人は成功のすぐ手前であきらめる。彼らは意気揚々と出発するが、目標を達成する直前にあっさりと断念してしまう。 多くの人は勤勉で正直で情熱的で学歴もあり、チャンスに恵まれているにもかかわらず、粘り強さが足りないので、まだ見ぬゴールの少し手前でレースから脱落するのである。（60ページより） でも、あきらめたあとで、じつはゴールが目前だったことに気づいたとしたらどれだけ悔しいことでしょうか。視点を変えてみれば、「苦しくなったときに、あとほんの少しの粘り強さを発揮できるかどうか」が成否を分けるということであるわけです。（60ページより）

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