【アリストテレスに学ぶ】人生の幸福とは何か?

2024.09.252025.01.23
みなさんは、幸福とは何だと思いますか?
いい仕事に就くこと?お金持ちであること?結婚をすること?
今回は古代ギリシャの哲学者、アリストテレスから、幸福とは何であるかを学んでいきましょう。
目次
アリストテレスとは?幸福とは何だろう?幸福を掴む徳アリストテレスの考えた最高の幸福まとめせろりのおすすめ本電子書籍派のあなたへタイパ重視の方へアリストテレスとは?
アリストテレスは紀元前300年頃に活躍した古代ギリシャの哲学者で、ソクラテス、プラトンとともに、西洋最大の哲学者の一人とされています。
アリストテレスは非常に頭脳明晰だったそうで、哲学だけでなく、生物学、気象学、芸術などにも精通していました。何かについて少し思索を巡らせれば、その分野に大きな改革をもたらしたため、「万学の祖」と呼ばれています。
近代科学が生まれ、アリストテレスの生物学などの教えに期限が来るまでに、なんと2000年もの年月がかかったというのですから、とんでもない話です。
ちなみに、アリストテレスの師であり、「イデア論」で知られるプラトンはアリストテレスのことを「歩く知性」と、またアリストテレスの家のことを「本屋」と呼んでいたそうです。アリストテレスが勉強家であったことがうかがえますね。
幸福とは何だろう?

そんなアリストテレスは頭が良かっただけでなく、善良な人物だったそうで、人の幸福にも思索を巡らせました。そしてアリストテレスはこう結論づけるのです。
「幸福とは、人生の最終目標だ。人の行いは全て幸福になるためにある。」
つまりアリストテレスは、いい仕事に就くのも、お金を稼ぐのも、素敵な人と結婚するのも、それ自体が最終目標なのではなく、あくまで幸せになるための手段と考えていたということですね。
例えば、あなたは莫大なお金を持っていました。ですが、その莫大なお金を持っていること自体が幸せかというと、そうではないですよね。
お金は、おいしいものを食べたり、旅行したり、貯金しておいて将来への不安をなくしたりして、幸せになるために使う”手段”でしかないのです。
なので、努力を積み重ねて多くの幸福の手段を手に入れることが幸せへの道かもしれません。
幸福を掴む徳
また、アリストテレスは「中庸な徳を持っている者が幸福を得られやすい」と考えました。「中庸」とは、極端でないこと。そして、西洋の「徳」とは、プラトンが提唱した勇気、知恵、節制、正義のことです。
人は学ぶことによって徳を得て、正しくあることができます。ですが、何事も強すぎても弱すぎてもよくない。それは徳も例外ではないのです。
例えば”勇気”は、強すぎれば無謀なことばかりする蛮勇となり、弱すぎればあらゆるものを恐れる臆病となります。中庸な徳が身についてこそ、幸福に向かう正しい道が判断できるのです。
アリストテレスの考えた最高の幸福
ちなみに、アリストテレスは「最高の幸福は、できるだけ多くの時間を理論的な営みに費やすこと」と言っています。つまり、「たくさん勉強して知性を磨いている人が、最高に幸せだよー」ということです。
実に万学の祖らしい考えですね。確かに勉強は、知的好奇心を満たせる上に、世の中に対する不満を解消してくれます。
私も、スーパーで売っていた包装されている野菜を使うときに「袋から出すの面倒くさい!日本人清潔に気を使いすぎだよ!包装しなければ経費も浮いてもっと野菜安く売れるじゃん!裸でばら売りすればいいのに~」と野菜を包装している袋に不満を持っていましたが、調べてみたら清潔以外にも、「野菜に触れる空気を少なくすることで、野菜を長持ちさせている効果」があるらしく、納得して不満が消えました✨(まあよくよく考えれば清潔も大事ですよね 笑)
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まとめ
今回は、アリストテレスから幸福について学びました。人生は幸福になるためにあると考えると、なんだか前向きに幸福を追求できますよね。
最期に私が一番気に入っているアリストテレスの言葉をご紹介します。
「真の音楽家とは音楽を楽しむ人であり、真の政治家とは政治を楽しむ人である」
人は自分で考え、行動し、苦労して成果を出すことに楽しみ、ひいては幸福を感じる生き物であり、一流の人は自分の仕事にその幸福を見出している。という趣旨の言葉です。
今までたくさんの偉人たちの著書を読んできましたが、この言葉によって「成功者達は皆自分の仕事を楽しんでいて、その結果成功がついてきている」という共通点があることに気づかせてくれました。そんなわけで私も自分の好きなことを発信しようとこのサイトを立ち上げたわけです!読んでくださっている方々に本当に感謝しています。
ではまた次回の投稿でお会いしましょう。
・アリストテレスは紀元前300年頃に活躍した古代ギリシャの哲学者で、ソクラテス、プラトンとともに、西洋最大の哲学者の一人とされている。
・アリストテレスは「幸福とは、人生の最終目標。人の行いは全て幸福になるためにある。」と説いた。
・中庸な徳を持っている者が正しい道を歩み、幸福を得られやすい。
・勉強して知性を磨いている人は、幸せである。
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アリストテレス『ニコマコス倫理学』を読む: 幸福とは何か 菅 豊彦 (著)
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